もちだもちこ著
表紙:エナミカツミ
元々は小説家になろうで人気だったものを書籍化したものらしいです。
いやーハヤカワからこんなラノベが出てくるとは。
つうことで、読んでみました。
ラノベと違って(内容はラノベだけどw)挿絵がないとか上から下まで文字があるとか
そんな感じなので読みごたえはあります。
あと、Webで連載してた名残か、一章一章がかなり短いというか、2~3ページで休憩が
入る形式なので電車で読むには向いてました。
以下感想。
〇一つの場面で一章なのでとにかく淡々と物語が進む
〇起承転結がない
〇登場人物はラノベっぽいけど、何やら腐色系の匂いが強い
〇川原礫さんとは対照的なストーリー(何も起きないに近い)
〇意外と細かい設定や世界観は良くできてる
といった感じでしょうか。
本として見ると、とにかくなーにも終わらないので、この1冊でWeb小説を読みに行ってよって感じ?
というかまあ、何も起きないのでまるでカンストしてるキャラでMMOを続けるような感じ?
正直、物語としては肩すかしって感じでした。
その代わり、
場面構成やゲームの設定、登場人物(大体がNPCなんだけど、AI搭載で普通の人のような振る舞いします)の
キャラクター設定などが良くできてる印象で、オンラインゲーム好きな人には受けがいいのかなーって思います。
全体の中では大まかなキーキャラクターとかいるんですが、一向にストーリーが進まないので、
起承転結はないと言って差し支えないかと思います。
この本、ハヤカワ系とかのラノベレーベルだったらきっと本になってないだろうなーって思います。
結局面白いのか。
小説家になろうをみてみようかなーって思ってますので、この小説の宣伝としては効果あったのかなと。
ずーっと読み続けられるならこれはこれでいいのかもって思います。