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【PC】Radeon softwareのHDMI初期値がYCbCrになる件について       -2019.01.19-

以前、NVIDIAのHDMIにおいてダイナミックレンジが初期設定だとフルになってない記事をかきました。

Radeon softwareでも同様に・・・ってか、初期値が”YCbCr”かよ・・・ひでえ。
【PC】Radeon softwareのHDMI初期値がYCbCrになる件について       -2019.01.19-_b0002644_20295969.jpg






さて。
専門的になるのはしゃーないのでがまんして読んでね。
まず簡単にまとめた結果から。

テレビをお使いの方:YCbCr 4:4:4オススメ
モニタをお使いの方:RGB 4:4:4オススメ

ということです。終わり(ぇ


まあ専門分野だし、少々説明しましょうかね。




■HDMIの映像フォーマット
HDMIの映像フォーマットはデジタルで2種類あります。それが、
・RGB
・YCbCr(YPbPr)
です。
まあ難しいことはwikiでも見てもらうとして、簡単に説明しますと、RGBはコンピューターが色を扱う
フォーマットで、主に静止画がほぼこれです。見るものが自発光する場合(モニタなど)、三原色の
(R:赤、G:緑、B:青)明るさを8bit(0~255)で表現します。
YCbCrは主に動画を伝送する時、そのままだととても大きく扱いづらいので効率よく圧縮するために
考え出されたフォーマットで、輝度と色差×2で3本の信号からできてます。こちらもそれぞれを8bit
(0~255)で表現します。YCbCr 4:4:4と書いてある場合は無圧縮信号なので信号の度合いから言うと
RGBと何らかわらないのです。

では何が主に違うか。
RGBは静止画用、YCbCrは動画用ということで、映すモニタが違うのです。(元々はですよ)
テレビというのは動画を綺麗に見せるためにガンマ係数というのを使ったり(詳しくはwiki見て)して
とにかく輝度の階調の狭さをなんとか補ってました。階調が狭いというのは、0~255段階ある白黒信号の
真ん中以外の端の方は、ほぼ黒、ほぼ白になってしまうことで、黒の違いや白の違いがわからないって
こと。そうなると、折角256段階ある階調が死んでしまいます。
そこで、黒つぶれや白とびしてしまう領域はこの際黒、白にしてしまって、その間の領域に0~255の
階調を割り当てればよりいい表現ができるでしょ?
なので、テレビ向けの信号はデフォルトで制限階調(16~235)ってことなのです。
RGBはパソコンのモニタ向けに使われることが多いので制限ありと制限なしで選べるってことです。
Radeon settingsのYCbCrにはその辺りの情報が書かれてないので実際は階調制限しているかわかりませんが
常識でいけば制限していると見ていいかと思います。


■あなたのモニタはどうなの?
で、ざっくりテレビ用、モニタ用と分けましたが、実際はどうだろう?
おさらいすると、RGB(フル)は黒と白の階調が細かくでるモニタ向け、YCbCrは中間の階調を細かく出す
モニタ向けということなので、モニタがどちらのタイプかわかればベストな設定ができるという訳です。
では下の絵をダウンロードして見てみてください。

【PC】Radeon softwareのHDMI初期値がYCbCrになる件について       -2019.01.19-_b0002644_20144361.png
この絵は1920×1080の所に左から黒(0、1、2、3、・・・・16)と17段階の短冊が書かれています。
つまり16~235階調で信号を出している場合は真っ黒になっちゃうので、まずはRGBフルに設定して見てください。
次にYCbCrに設定(もしくはRBG制限モード)で同じ絵を見て、違いがわかるならRGBフル、わからないなら
YCbCrがオススメなモードとなります。
但し、モニタによっては制限がかかっていたり、ガンマ補正がかかったりしているので、そこはモニタの設定も色々といじってみてくださいね。
※右側が特に解りやすいと思います。


NVIDIAにも同様の設定があるかと思いますので試してみるといいかと思います。
え?
Intel?
あーあれは適当でいいんじゃない?




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by dot3pso | 2019-01-19 20:51 | PC | Comments(0)

システムとハード設計が本職ですゲームと車はもう血肉。


by ドット
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