【文庫・マンガ】日本SF傑作選 3 眉村卓                -2018.02.08-

いやー楽しかったわ。
出会えてよかった。
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眉村卓は大好きなSF作家さんで、昔は読んでたんですよ。
まあこの人の作品って大きく分けると2種類だとおもうのですが(あとがきでは3種類に分類)、

・かなりSF
・ファンタジー寄りの小説


という感じかな。
自分も最初は狙われた学園とか消えた町とかなぞの転校生とかねじれた町とか、
そういったメジャー作品で知ったのですよ。
その後、本書でも出てくる重力地獄に出会って何冊かSFものにハマッタわけですが、
3~4冊でサロンは終わったを読んでしまいw
パタっと読まなくなったという次第です。
あの辺からなんというかサラリーマンものというか、会社ものというか、
そういうのが多くなって、なんか、駄目だなとなりました。
つまり、一番ハマったのは初期の頃のSF作品であり、本書で特に注力している作品群なのでした。
ということで、本書は俺特な1冊だったのです!!

では全22編をば紹介

【第一部】
■下級アイディアマン
 ロボットや自動化された未来、人類はアイディアで問題ごとを解決する専門家を作りました。
 主人公はその下級アイディアマンとして水星に赴き・・・・・

■悪夢と移民
 移民を植民星に届けるエリートの主人公は毎晩ある悪夢にうなされていた。
 植民星に到着し移民達を開放すると彼らは住みやすいように作られた施設を次々と捨てていくのであった。
 悪夢の意味は?移民達はどこへ?

■正接曲線
 これは一切ネタバレなしです。読んでみてください。
 きっとそのネタ明かしを知ったとき、おおおおおおお!となるでしょう。

■使節
 丁寧で礼儀正しい異星人の卵を使節として持ち帰った宇宙船はその後・・・・

■重力地獄
 宇宙船の故障からある惑星に不時着に成功したが、その未開の星にはあやしい生命体が
 なにやらメッセージを送ろうとしているらしかった
 宇宙船は直るのか?その生命体とは?

■エピソード
 ネタバレになってしまうので、これも読んでみてください

■わがパキーネ
 パキーネは留学のために我が家にやってきた異星人
 とても見にくい彼らは見ているだけで吐き気を催す
 そんな日々を送っていた主人公はあることに気がつく・・・

■フニフマフ
 表現するのがとても難しい小説です
 生き物といっていいのかわからないものが主人公です

■時間と泥
 同じく表現しにくい生き物が主人公です
 映像化とか難しそうだ

■養成所教官
 我々が育ててきた修習生は銀河連邦の重要なポストについたことがない
 そして、今回の修習生は辺境の最近銀河連邦に加盟したばかりの野蛮な人種であった
 
■かれらと私
 今回初めて大きなジャンプを経験することになった我々の艦隊は
 制御不能に陥り未知の惑星に不時着することとなった
 偵察に出た我々の前には地球の鹿によくにた生物が現れたのだ

■キガテア
 その星には遺跡もまだ大規模なものがあるらしいが、ギガテアを除いた生命体や
 滅んでいない文明はないようだ。この愛玩性の高いギガテアを除けば。
 ギガテアがなぜ繁殖しているのかそもそも生命なのかわからない
 ある日大規模な文明の遺跡を発掘した我々が発見したものとは・・・・


以下代表的な作品のみ紹介
■サバントとぼく


【第二部】
■還らざる空
 ある程度までは予測できたけど、最後の最後までは予測できない感じです。
 面白いです

■準B級市民
 これは手塚治虫氏が書きそうな内容でした
 良くできてると思います
 ある意味レプリカントを越えてるなあと
 落ちもすごかった

■表と裏

■惑星総長
 なるほどなあ~と。なります

■契約締結命令
■工事中止命令
■虹は消えた
■最後の手段
■産業士官候補生

以上22作品でした。
私の紹介文からわかるかと思いますが、表と裏辺りから作品の感じが変わってきます。
SFものからちょいファンタジー社会ものになっていくんですよね。
まあ面白かったのですが、前半の初期のSFものは知ってしまうと2回読んでも面白くないのですが
最初に読むとしたら相当に面白い作品群だと思います。
今読んでも古めかしさを感じないし(その辺りはうまく書いてるなあ~と思います)
題材が今でも通用するようなものばかりなので面白いのかなと。
後半の社会ものやサラリーマン島耕作みたいなやつは自分は好きじゃないけど
読んでて面白かったのはサロンは終わった程ひどくないかなとww
逆に後半のものが面白かったよという人は最近の眉村卓作品を漁ってみるといいかもしれませんね。

しかし、初期のSFもののアイディアの豊富さというのは今だこんな人はなかなかいないのではないかなーと思った次第です。
楽しい一時を味わえて幸せでした。

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by dot3pso | 2018-02-08 22:16 | 文庫・マンガ | Trackback | Comments(0)

システムとハード設計が本職ですゲームと車はもう血肉。


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