【文庫・マンガ】ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン上 -2016.12.18-
2016年 12月 18日
ピーター・トライアス著
ハヤカワの新シリーズのようです。
SFと言ってしまうのはちょっと抵抗があるんですよね。
まあ、ぶっちゃけちゃうとラノベですよ。
ハヤカワのラノベ。
幼なじみとか妹とかは出てきませんw
で、作者のピーターさんは韓国系アメリカ人で、日本のサブカルには詳しいそうで。
なるほど。
攻殻とパトレイバーの世界をフィリップ・K・ディック氏に出てくるような主人公が
右往左往するストーリーとなっています。
第二次世界大戦で、日本とドイツが勝利しアメリカを占領している世界。
それなのかわかりませんが科学が今より発達しています。
表紙にも描かれているメカ(そのままやないけw)という巨大ロボットが第二次世界大戦で投入され、
原子魚雷(原子爆弾)を日本がアメリカに撃ったことになっています。
今で言うスマホは電卓(電卓はないわー)というゲーム機のようなコミュニケーションツールのような
ものが出てきて、ゲームは政府のプロパガンダに使われています。
通信は全て傍受され、厳しい検閲を受けている所は中国みたいですね。
本書は上巻なので、伏線をばらまいて終わってる感じで、
もう下巻は買ってきましたよww
そもそも翻訳ものにつきものな変な翻訳は一切なく、
また、日本のサブカル的なUSJ(ユナイテッドステイツオブジャパン)はサブカル的にはまったくもっておかしい所がなくて解りやすいです。政府や軍もああ第二次世界大戦を勝っていると確かにこんな感じかもって思いますよ。全体に無理がなく、また大変読みやすいのはいいですね~。
最近はラノベしか読んでないから他のジャンルは読みづらいwwって方にも安心です。(自分ですが何かw
主人公の生い立ちやサブキャラクターにも好感もてて面白いですね。
あ、言っときますが、フィリップKディックの小説に似てるので、あまりSFっぽくないです。
あと、日本のアニメ風な戦闘とかもあまりありません。メカなんか最後の10ページくらいだけだしw
さて。
下巻を読むとわかるんだと思うけど、
主人公の本当の目的とか、
立ち位置とか、
そのあたりが面白くなりそうで期待できますね。
あと、きっと後半でやらかしてくれる
読んでみて損はないかな。
太平洋側を日本が、大西洋側をドイツが治める感じなのでしょうか。
面白そうです。
両方読んでるとより面白いんでしょうね、きっと。
SFというジャンルも、幅が広すぎて人によって変わるのでしょうけども、
私にはしっかりとSFでしたようw
実は言うと高い城の男読んでませんww
フィリップKディックは日本語にすると、意味不明な所が結構ありますねw
そういう意味で本作は大変スバラシイ。
翻訳というより作者日本語で書いたのではないないかと思う所あります。
電卓はなんとかならんかったのかなとは思いますが。
東側をドイツが占領し、西側を日本が占領してるという設定ですね。
なんというか、まあ一読の価値はありますね。
早いですなw
自分はゆっくり読まさせていただきました。
主人公の不埒さがよかったですなww
自分、SFというと物理学を応用したような、または、そうきたか!みたいな設定の内容を意識しますね。特にハヤカワってのはね。
まあ本書は、洋書SFもこんなに読みやすいって典型かと思います。
ニューロマンサーなんてもう・・・・