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【文庫・マンガ】君の名は。MdN10月号とAnotherSide:Earthbound  -2016.10.08-

本屋を巡っても手に入らなかったので、Amezonで発注してました。
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映画1回目⇒原作本⇒映画2回目⇒AnotherSide:Earthbound⇒MdN10月号と来ました。
これで君の名は。巡りはほぼ終わりで、あとは円盤買うだけかな。






両方とも映画を見たあとなら面白さ倍増で、一度立ち読みでも見るのをオススメだけど、MdNの方は雑誌なのでもうお店にはないかなー。Anotherの方ならそろそろ重版が出回ってると思います。


☆AnotherSide:Earthbound
いわゆるアナザーストーリーとは違っていて、あくまで映画のストーリーを外していません。
あの時、こんな感じだった、こんなことをテッシーや瀧君が思っていたといった内容と、四葉の口噛み酒トリップ、そして一番重要な三葉のお父さんとお母さんの話などが載っています。

第一章「ブラジャーに関する一考察」
主に三葉に入った瀧君の学校での様子などが書かれています。
どうしてバスケットの時、男子がみんな見てたのかとか
どうしておっぱい揉んでたのがばれたのかとか
そういう確かに映画でカットされていそうな内容で、まあマイケルとかもあるけど、
本作をテレビシリーズにする時は実際のお話になるんだろうなって内容です。
ニヤニヤしながら読めます。

第二章「スクラップ・アンド・ビルド」
入れ代わっていた時のテッシー目線での話です。
テッシーいいやつだな。
って感じですヨ。
みんなでカフェ作った時の話とかも出てきます。そんなことあったんだ・・・って思うですよ。
女子って怖っw
スカート押さえながら鋸ひっぱってる三葉がかわいいです(挿絵)

第三章「アースバウンド」
主に四葉目線の話で、これは映画の話とはそんなにリンクしてないかなあ。
なぜおっぱい揉んだのがばれたのかはこれでわかります。
あと、四葉の口噛み酒トリップがまあいい感じかな。
この章と次の章で、宮水神社の歴史が語られるんだけど、本当にこの映画のためにここまで考察してたとなると、すごい奥が深いですね。一アニメーションで終わらすのがもったいない気もします。

第四章「あなたが結んだもの」

ばかにしやがってっ!!

と瀧くんがお父さんにくってかかった所から話は始まります。
もうこれはほんと映像化して欲しい内容ですよ。
特に、前に映画の追記で、私が疑問に思っていたことの考察がばっちり書いてありました。
まあ考察は大体あってましたね。
に、しても神社の設定がすごーーーーーーーーく深く、これ本当に調べないと語れないよねって感じ。
実際こんな内容で学問になってるなら興味湧いてきますね。
確かに仏教も調べるとなかなか面白いんだけど、神道も系統化されてて面白いですな。
今回の映画での話はここまで考えられてるかと関心しました。
そして、お父さんと二葉さんの熱いラブストーリーもいいですね~
ま、確かにこれを読むとお父さんが三葉を信じたのも納得できます。


以上、私が疑問に思っていたこと、普通の人が気がつかなかった細やかな内容などが実際の文字で理解できるので、映画を見て疑問に思ってた人は一度読んでみることをおすすめします。
いやー何度見ても映像から知りたいんだ!!
って方は逆に読んじゃだめですねw
映画作る時はシナリオ考える人はここまでちゃんと調べて、裏とってから作っていただきたいものです。



☆MdN 10月号
こちらはストーリーではなく、どうやってこの映画がスバラシイものになっているかが、デザインを中心に語られているといった感じです。総64ページ特集で、ほぼ君の名は。になってますね。


PART1「キャラクターが紡ぐ物語」
この作品の最も重要なキャラクターのデザイン、動画などについて、作画監督の安藤さんとキャラデザの田中さんへのインタビュー記事です。
いやーこの雑誌のインタビュアの内容がよかったですね。そこを知りたいんだ!ってポイントを見事に突いていて、しかも専門用語が出てくるとちゃんと解説して一般の人にもわかるようになっています。
さすがデザイン雑誌だな。
この二人のインタビューを読んでいると、もう一度見たくなるんだよな。ほんとこの作品はスルメだな。
ちなみに田中さんがキャラデザで本編の作監を安藤さんがやっているんだけど、オープニングだけは田中さんが作監をやられているそうで、キャラの動かし方が微妙に違うそうです。もう一度オープニングを見たくなったなあ。特に2度目に気がついたんだけど、オープニングの最初のシーンって再会する直前の二人なんですよ。本編でも同じシーン出てくるんだけど、その描き方に差があるのかなーって。
いずれにしても君の名は。のキモなんですよねー。

「彼らのそばにはなぜいつも美しい光が回っているのか」
主に色彩設計の三木さんへのインタビュー記事になっています。
まあすごいのは三葉の色彩設計だけで(同じ衣装で)5パターンあるんですよ。
日中、夕方、かたわれ時、夜無灯、夜外照明
アニメーションは基本的な作りは常に設定された色を塗っていかないと、場面場面によってパカパカしちゃうので予め塗る色を決めるんですね。でもそれが5色。しかも新海作品は撮影時に色々と変更が入るそうで、カット毎に実は違う色ってことになったりするそうです。いやー手塗りじゃ間違いなく不可能だし、むしろ手塗りなんて考えてないからこそ、色って全部違うよね的な発想だと思います。こういう作品の作り方が昔から手塗り基本でやってきた人達に難癖つけられるんだろうなーって思いますよ。まじで。


「日本の岩石信仰」
コラム形式でこちらでも日本の岩石信仰を研究されてる方が本作に於ける岩石信仰(御神体)を語られてます。先程のAnotherSide:Earthboundでも神道のやたら詳しい考察が入ってましたが、この岩石信仰と合わせると、ほんとまじでこの作品のストーリーが実在してたんではないかと錯覚するくらいですね。
興味が尽きません。


PART2「風景が紡ぐ物語」
パート2では、主人公2人が生きる世界へなぜ狂おしいまでに訪れてみたくなるのかというテーマで、
美術監督の丹治さん、馬島さん、渡邉さんへのインタビューと最後は新海監督へのインタビューで締めくくってます。
今回の美術も今までの新海作品と比較して確かに違いはあったけど、見事な出来だと言えるかと思います。
違いは、
・彩度高くした(若い人を意識したそうです)
・正確に描くのではなく、その場面でキャラがどういう芝居をするかをよく考えた
・構図はまず3D CADで描いて、それを元に芝居に合わせて配置を決めた
などなど。
特に三葉の部屋とかなるほどーって思いました。
芝居を意識したというのが、今までの作品ではあまり見られなかった所で、ここはそれ程目立たない方がいいという所はさらっとしていて(たとえば自分が思ったのは校庭で3人が会話してたシーン。ここはかなりあっさりしていたけど、会話に集中して欲しいってことなんだなって思った)、風景が二人の心を表しているシーンはぐっとくるように(たとえばカタワレ時のシーンなど)まあ、カット毎に全部新海監督が修正した訳じゃないらしいですが、まあ結果、いい感じになったと思うのですよね。だけど、早く日が沈んでしまう(窪地だから)糸守町の夕日だとか、早朝の街が動き出す前の新宿のあの感じとか、確かに狂おしくも行ってみたくなるんだよねーっていうのが、わかるんではないかと思います。
新海監督へのインタビューでも、他のメディアでは聞けない内容など、特にデザイン側から見た感じになっていて、面白いなと。



新海監督って海外で評価が異常に高いのですが、本作はそれを意識されたかわからないけど、とにかくここまで奥深い日本の歴史、文化、風景が折り込まれていて、これが海外の人にどう伝わるかそれも楽しみだなあって思います。特に田舎や宗教的風習だけでなく、都会やまた田舎と都会の違いなんかが出てきて、日本って今こんなことになってるんだって思ってくれたら、本作は今までジブリが作ってきたアニメなんかよりも、海外の特に若い人に与える影響がものすごいことになっちゃうんじゃないかなーって。
実際、ジブリ見て日本好きになった海外の人は多いと思うんだよね。で、この作品でさらに日本の面白さ、美しさを知ってもらえたらなって思います。
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by dot3pso | 2016-10-08 17:52 | 文庫・マンガ | Comments(0)

システムとハード設計が本職ですゲームと車はもう血肉。


by ドット
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