【PC】CPUクーラーの熱設計 TR2-R1編

以前も熱設計書いたんですよ。
今回はAthlon64 X2 5600+とTR2-R1を組み合わせた場合、どうなるかを
まずは計算してみました。

DATA:CPU(Athlon64 X2 5600+)
TDP:89W
Tcmax:70℃

DATA:CPU Cooler(TR2-R1)
Thermal Resistance:0.25℃/W
Noise Level: 16dB

DATA:グリス
熱伝導率:7.5W/m-k





①グリスの熱抵抗
まずは今回使用するグリスの熱伝導率から熱抵抗をだしてみましょう。
参考にしたサイトはここ

λ:熱伝導率 7.5W/m-k
A:接触面積 約0.0025m
σ:グリスの厚さ 0.0001m
Rc-s:グリスの熱抵抗

Rc-s=σ/(λ×A)=0.0001/(7.5×0.0025)=0.0053

最大消費電力は89Wなので、グリスの最大温度差は
Tc-g=0.0053×89=0.47℃
この際厚みとか色々ありそうなので約1℃にしときましょう。


②温度差計算
実際の温度差を出してみましょう。
PC使用環境温度35℃とし筐体内最大温度は、38℃とする。

Tcmax(R1)=38+0.25×89+1=61.25℃

つまり、部屋の温度35℃の時CPUのケース温度は61.25℃となり、CPUの最大値70℃からすると8.75℃のマージンとなります。




さて、Athlon64X2やCore2Duoには以前のCPUより正確に温度が図れるDTSというシステムがあります。これはCPU内部で温度を計測し、レジスタにその値を入れ、アプリケーションからそのレジスタを直接読むことで温度がわかるというもの。(M/Bを経由しないので正確だそうです)
今回色々やってみたんですが、Core2Duo系はSpeedFanでもCore tempでもどちらでも計測できたんですが、Athlon系はSpeedFanでうまくいかず、Core tempではうまくいきました。
どちらも優れたフリーソフトなので、色々と試してみてください。
DTSは以前のケース温度よりコアの熱い部分を計測しているそうで、若干高めにでるようです。上限温度はCore2Duoなら正確に出荷時に設定されているようですが、Athlonは上限温度(つまりスケールの絶対値)が安定しておらず、約±15℃の誤差があるそうです。なので、同じような半導体でもAthlonは上限が70℃となってるようですね。
そのあたりの解説はここを参照


次回は実際にクーラーを換装して温度を計測してみます。
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by dot3pso | 2008-06-21 23:39 | PC | Trackback | Comments(0)

システムとハード設計が本職ですゲームと車はもう血肉。


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