【文庫・マンガ】All You Need is kill -2014.07.04-
2014年 07月 03日
桜坂洋著
イラスト:小畑健
いやー面白かった!!
ほんとヨカッタ。
もっと早く出会えていたらと思う。
日本のラノベがハリウッド映画になる!
しかもSF!
ということで、気になっていました。
というか応援したいという気持ちが本音。
こういうのってあまり面白くないのが多いのでストーリーは期待はしてなかった。
予想を超えて、しかもあとからじっとりと来る奥の深さ。
いいかと思います。
ネタばれしちゃうと面白くないので、ネタばれしない範囲で語ろうかと思います。
と思いましたが、やっぱりちょっとネタばれしてます。すいません。
この作品、機動スーツが出てきます。
トムの映画だとほんとジャケットって感じだけど、原作ではもっと宇宙の戦士のようなパワードスーツですね。とうか、ハッキリいって敵といいスーツといい”宇宙の戦士”のオマージュですね。ここまではまあよくありがちかな。特にアニメなどでは。
でまあストーリーはループものということで、これまたよくあるエロゲのシナリオにかなり近いというか何かのオマージュっぽいです。主人公は戦場に行っては死んで、出撃前日に戻るを繰り返します。
だが、ここからが違う。
ループものはやっぱり時間遡行するものが多く、大体時間遡行はタイムパラドクスが絡んできてうーんとうなる感じにはならない。んだけど、これはよく考えられていて、まあ納得かなあ。過去に飛ぶ説明がSFとしてはちょっと弱いんだけど、一応筋は通っていて、なるほど!とあとから伏線の回収がわかりやすくまた、抜けがない。そして、ここからが読み終わってあとから思うんだけど、まてよ と。
ちょっとした矛盾というか、抜けみたいのがあって、そりゃーやっぱおかしい!って思うんですよ。
でも、あれ、これって・・・・・・
となって、最後はうーんとうなる感じかな。
ま、それは私の解釈なので、正解かどうかはわからないんだけど、たぶんあってると思う。
そう考えると筋の通る所が多いので。
一つだけ、その行き着いた私なりの解釈はというと・・・・・・
タキオン通信にて過去に意識を送る際、自分から自分へと送ることだけはできない。
(よってループから抜け出せる)
ということかなと。
そう考えると、最後の結末がどうしてああでなくてはならなかったか、なぜ主人公は弱かったのにループを繰り返さなければいけなかったのかという説明になるかなと思います。
そして、リタはそのことを知っていたら・・・・
全てがこうなる運命だったということです。
そして、最後に主人公はあの部屋でそれを理解したのかなーと。
映画の方はどこまでそれを表現できてるか見てみたいなあ・・・・
いやーSFとしても、小説としてもなかなか面白い作品でした。
映画の特番が出てました。
んー結末は原作と違うのかな。
でも二人のやるせないあの雰囲気が出てると思う。
みたいなあこれ。
こちらでは映画は吹き替えは3D(高い)しかやっておらず、字幕だと子供が読めないので、うーん。
TSUTAYA様待ちかなあ。
引っ掛かるポイントとして、本文でリタが、サーバーはケイジが倒さないとループは終らないと言ってたのに、どちらかが生き延びた方がループを抜けられると語っている所です。あと、毎回リタが1回目 なのでバックアップつぶさず、サーバーを叩いていたとするなら、ケイジの特異点を知った段階で抜けられたはずという所。つまり人のループに自分が入ってしまったら死ぬしか抜けられないというのがわかってたんではないかと。
そう考えると、いきなり泣いた意味が色々わかってくるかなあと。