【文庫・マンガ】冴えない彼女の育て方
2012年 10月 14日
富士見書房
丸戸丈明
タイトルからして冴えてない感じのこの作品。
うーん。
まあ、結局記事書いてるから面白かったんではないかと。はい。
まず、この話のプロットをもってきますか。
これは俺、安芸倫也が、ひとりの目立たない少女をヒロインにふさわしいキャラとしてプロデュースしつつ、彼女をモデルにしたギャルゲームを製作するまでを描く感動の物がた…「は?なんの取り柄もないくせにいきなりゲーム作ろうとか世間なめてんの?」「俺にはこのたぎる情熱がある!…あ、握り潰すな!せっかく一晩かけて書き上げた企画書なのに」「表紙しかない企画書書くのにどうして一晩かかるのよ」「11時間寝れば必然的に残った時間はわずかに決まってんだろ」「もうどこから突っ込めばいいのよ…このっ、このぉっ!」…ってことで、メインヒロイン育成コメディはじまります。
ま、このストーリー、期待して読んでみました。
実はこの作家さんとある業界でかなり有名な方で、初版は売れまくったといのは知らなかった訳ですがw
で、感想ですよ。
なるべくネタばれしないように行きますね。
主人公はメチャオタクですよ。最近のオタク像といのを研究して出来てる感じがします。
んーようするにこだわりがあってオタクなんだけど、リアルのつきあいなんかもそれ程おかしくはない。
(いやおかしいんだけどねw)
自分から見ると、あか抜けて見えます。
そして、ヒロインですが、これがかなり難しいですね!
というか、自分から見ると、この加藤恵さん。かなり主人公を好きというか気に入っているんではないかって。
ま、でもこちらもかなりサバサバしてる人で、あっさりモード全開です。
そしてキャラが立ちまくりな、表紙のえりりんと、先輩。まあこの二人はギャルゲーから来たいわゆる設定優先のキャラクタって感じです。つまりこちらが王道。
ほぼ登場人物はこれだけです。
時間の流れも殆ど1カ月くらい。
こんなのでヒロイン育てられる訳ないんですよね。
そして、なんといっても主人公の性格がもう私だめです。
ムカつきます。
耐えられません。
イタイだけならまあいいんですが、周りを巻き込むのに何もできないくせにやたら調子だけいいというもう最低の人間設定ですヨ。まあ小説の中にも出てきますけど、えりりんが罵倒するシーンがw
えりりんや先輩というのは最近ではリアルでもありそうなキャラクタなんですかねー。(容姿除く)
特に同人やってる人から見るとこの二人の方がいやなタイプかもしれません。
とまあここまでが大体2/3。
で、最後の頃にようやく主人公が気がつくわけですが、そこからの展開はかなりいいです!
映像にしたら確かにかなりよさそうだわ。
アニメじゃなく、ゲームとして。
で、結局読んでみて思うのは、文章うまいんだなって。
だけど、確かに足りない所が多く、この作品はこれからなのかもって思いましたよ。
11月に2巻がでるらしいので、それも読んでみようかと思うのです。
おなじような展開ならもう読まない。
1巻を補完しながら、次の展開ならいいかもですね。
とにかく1冊の内容がまとまってないのと(短すぎる)主人公のイタイ性格をなんとかしてくれればなあ・・・